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キャッシュレス決済のメリット・デメリットは?店舗と消費者で異なる効果と課題

2020年5月9日

ここ数年で急激な広がりを見せるキャッシュレス決済ですが、店舗と消費者で着目するポイントも異なります。

自分のお店にキャッシュレス決済を導入しようと考えている場合、それぞれの目線から見たメリット・デメリットを事前に理解しておきましょう。

キャッシュレス決済を導入するメリット

企業/店舗が導入するメリット

■ スピーディな決済

キャッシュレス決済は現金を数える必要がなく、お会計がスピーディに完了します。お会計時の混雑緩和につながり、お客様に会計待ちによるストレスを与えません。

■ 売上管理の簡略化

キャッシュレス決済は時間や金額など決済に関する情報が全て記録されるため、レジ締め時間が短縮され、人手不足の解消につながります。

釣り銭金額の受け渡しミスなどの人為的なトラブルも防止できるほか、もし全ての支払いをキャッシュレス決済にするとレジ締め作業自体が不要になり、現金盗難のリスクも回避できます。

■ 新たなお客様層の発掘

キャッシュレス決済を積極的に利用するユーザーは、ポイント還元を目的にキャッシュレス対応のお店を選ぶ人が一定数存在します。

そのためキャッシュレス決済導入をきっかけに、ポイント還元を目的とした新たなお客様を発掘できる可能性があります。

消費者のメリット

■ スムーズな支払い

手持ちのスマホで決済することで、カバンから財布を取り出す手間がはぶけて簡単に支払いが完了します。またボーナス払いや分割払いを活用し、自分の生活サイクルに合わせた支払いペースに調整することができます。

■ 現金の持ち歩きが不要

高額な現金を持ち歩く必要がなく、盗難リスクを回避できます。大量の小銭で荷物がかさばることもありません。

新型コロナウイルスの影響で現金取り扱いの衛生面が注目されていますが、キャッシュレス支払いならそうした心配も不要です。

■ キャンペーン特典が受けられる

キャッシュレス決済で支払うことで、カード会社などが実施しているキャンペーン特典を受けることができます。例えば利用金額に応じたポイントの付与や、特定の商品を割引価格で購入できたりします。

■ 家計簿アプリとの連携

家計簿アプリや会計アプリと連動することで、お金の管理がしやすくなります。いつどこで何に使ったかの記録がいつでも手元で確認でき、紙の家計簿を作成する手間が省けます。

社会的なメリット

■ 紙幣、通貨コスト削減

キャッシュレス化が進むことで紙幣や通貨の製造やメンテナンスコストが削減され、人手不足の解消にも繋がります。

■ 新たなビジネス創出

キャッシュレス決済を通じた消費者の購買行動のデータなどをもとに、便利で革新的な新ビジネスの誕生が予想されます。

■ インバウンド利用・消費

訪日外国人観光客が日本で買い物をする場合は、所持している日本円通貨に限りがあるため急な購入意欲にもセーブがかかってしまいますが、キャッシュレス対応店舗が増えることでそうした問題が解決し、国内のインバウンド消費が高まることが予想されます。

キャッシュレス決済のデメリット

企業/店舗における課題

#### ■ 現金との二重管理

キャッシュレス決済に対応したと言っても、現金払いを希望するお客様をお断りできないのが現状です。そのため現金とキャッシュレス両方の支払い分を合わせて管理する必要があります。

■ 使いこなすまでの工数・育成に時間がかかる

会計をするスタッフにキャッシュレス決済の操作方法を教える手間がかかります。また急なトラブルに備えて支払いキャンセルや返金処理などのマニュアルや問い合わせ先をレジ周辺に設置しておく必要もあるでしょう。

■ 災害時に使えない可能性がある

キャッシュレス決済は電気と通信により決済を完了させるため、災害によって停電や通信障害が起きると決済ができません。緊急事態に備えて別回線へ切り替えたり現金決済に対応できるよう準備しておく必要があります。

消費者における課題

■ 高齢者が利用できない

QR決済時のスマホ操作やウェブやアプリから利用明細確認するなど、デジタル端末の操作に苦手意識の強い人や高齢者などには利用が難しい場合があります。

■ 支払い能力以上の消費を生みやすい

クレジットカードなど後払いの決済方法は手持ちの現金がなくても決済できるため、支払い能力以上の金額を使いすぎてしまうというリスクがあります。支払いが遅延すると信用情報に記録が残り、大きなペナルティを追うことになるため、計画的な利用が求められます。

■ セキュリティに対する不安

カード盗難やスキミング、詐欺サイトなど、カード情報を不正に入手し悪用されるリスクも生じます。カード本体への番号記載をなくしたりスマホ決済のQRコードを一定時間で無効にするなど様々な対策が取られていますが、利用する消費者側も新しい犯罪手口を把握し対策することが求められます。

■ 端末故障・電池切れで利用できない

スマホ決済の場合はスマホの充電が切れたり端末故障により決済できないというリスクが発生します。そうした事態に備えて、クレジットカードや電子マネー、現金など代替手段を用意しておく必要があるでしょう。

社会的な課題

■ 新手の詐欺対策

QR決済用に店舗が提示しているQRコードの上に第三者が別のQRコードを貼り付け、スマホ決済の売上を盗み取るといったQRコード詐欺なども発生しています。こうした新手の詐欺に対してどの様な対策をとっていくかは今後の課題となっています。

それぞれの効果と課題を知っておくことが大切

自分が普段キャッシュレス決済を利用しない場合でも、店舗と消費者それぞれのメリット・デメリットを認識することで理解が深まり、少し身近に感じたのではないでしょうか。

現金決済もキャッシュレス決済もそれぞれのメリット・デメリットがあります。それら両方理解して、より良いお店づくりに発展させましょう。

キャッシュレス決済サービスの選び方

様々な側面があるキャッシュレス決済ですが、今後の利用者数の増加を見越していつでも使える準備をしておくと安心です。

それでは実際にお店にキャッシュレス決済を導入する場合、何を基準に選べばいいのでしょうか。

いくつかポイントを並べてみたので是非参考にしてみてください。

はじめての導入ならクレジットカード

キャッシュレス決済の中で最も利用されているのがクレジットカードです。お店の商品単価や顧客単価が1万円を超える場合は、まずクレジット決済を導入しましょう。

店舗で現金盗難のリスク回避にもなり、国際ブランド(Visa、Master)であれば海外からの旅行客も利用できるため幅広いお客様層の利用が見込めます。

決済スピードが早い電子マネー

飲食店や観光地など、会計が混雑しがちな場合は電子マネー決済を導入してみましょう。驚くほど決済時間が短縮され、お会計するスタッフも会計待ちの列に焦ることなく対応することができます。

利用者が日々増加するQR決済

「PayPay」を筆頭に、利用促進のためのお得なキャンペーンを各社が展開しています。キャンペーン特典やポイント還元を目的としたユーザーの来店促進にもつながるため、早めに対応しておいた方が良いでしょう。また外国人観光客の来店が多い場合は、「WeChat」や「アリペイ」などのQR決済にも対応しておくことをお勧めします。

変化し続けるキャッシュレス決済

キャッシュレス決済の機能や仕組みは日々変化しています。

セキュリティや詐欺対策もより強固なものになり、より多くの還元を受けられるキャンペーンが開始するなど、キャッシュレス決済の広がりがさらに加速する可能性もあるでしょう。

機会損失を防ぐためにも、万が一に備えていつでもキャッシュレス決済に対応できる準備を進めておきましょう。