リサーチ
新型コロナウイルス感染症の対策としてソーシャルディスタンス(社会的距離)の呼びかけがおこなわれる中で、実店舗でのお会計においても、フェイスシールドの着用やキャッシュレス決済の推奨など、人と人との接触を減らすための対策がとられています。
緊急事態宣言が明け実店舗への来店頻度が増える中で、支払いに対する消費者の意識は変化しているのか、STORES 決済 は、国内の10代から70代の男女839人にキャッシュレス決済に関する利用状況の調査を実施しました。詳しい調査結果は以下をご覧ください。
調査期間 | 2020年6月 |
調査方法 | インターネット調査 |
調査対象 | 国内・10代から70代の男女839人 |
実店舗でのお会計時に新型コロナウイルスを意識しているか調査したところ、「意識している」(75.8%)、「意識していない」(24.2%)という結果となり、8割近くの方がお会計時に新型コロナウイルスを意識していることがわかりました。
お会計時に新型コロナウイルスを意識している方に対し、具体的な対策を調査したところ、「マスクを着用する」(86.7%)、「お金・お釣りはトレーに置く」(60.1%)、「キャッシュレス決済を使う」(52.2%)、「店員と手が触れないように注意する」(50.4%)と並び、新型コロナウイルスの対策としてキャッシュレス決済を利用していることがわかりました。
新型コロナウイルス以降、実店舗でキャッシュレス決済を利用する機会が増えたかという質問に対し、「増えた」(28.5%)、「これまでと変わらない」(70.9%)という結果になりました。
実店舗でキャッシュレス決済を利用する機会が増えた方に対し、キャッシュレス決済の利用頻度を聞いたところ、「(キャッシュレス対応しているお店では)必ず使う」(33.1%)、「(10回のお買い物中)7〜9回は使う」(25.2%)、「(10回のお買い物中)4〜6回は使う」(19.6%)、「ときどき使う」(22.1%)という結果になりました。
10回のお買い物で約5回以上のキャッシュレス決済を利用する方が8割近くとなりました。
実店舗で利用している決済を複数回答(MA)で調査したころ、「現金」(68.1%)、「クレジットカード」(67.5%)、「電子マネー」(49.1%)、「QRコード決済」(35.6%)の順となりました。現金とクレジットカードがほぼ同じ割合で利用されており、お店側の決済環境やお支払時のシーン等によって、現金とキャッシュレス決済を使い分けていることがわかりました。
今後、実店舗で利用したい決済を複数回答(MA)で調査したころ、「クレジットカード」(66.0%)、「電子マネー」(49.3%)、「現金」(47.1%)、「QRコード決済」(37.9%)の順となり、今後もクレジットカードの利用意向が高いことがわかりました。
また、Q5の回答と比較すると「現金」が約20%減少となり、今後の実店舗での支払いにおいて現金の利用意向が下がっていることがうかがえます。
どのようなシーンでキャッシュレス決済を利用しているか調査したところ、「スーパー・食料品」(60.7%)、「コンビニエンスストア」(60.7%)、「オンラインショッピング」(56.9%)、「ガソリンスタンド」(36.6%)、「ショッピング・デパート」(32.7%)と続き、日常のお買い物で頻繁に利用されていることがわかりました。
キャッシュレス決済がもっと使えるようになってほしいところを質問すると、「飲食店(ランチ)」(46.4%)、「病院・調剤薬局」(45.2%)、「観光地(国内)」(36.2%)、「商店街」(36.0%)「温泉・宿泊施設」(26.5%)、「レジャー施設」(25.1%)、「車の修理・車検」(22.1%)、「タクシー」(20.1%)、「家賃」(17.4%)、「家のメンテナンス・工事」(16.8%)、「野外イベント」(15.3%)、「観光地(海外)」(11.2%)、「その他」(6.3%)と続きました。
キャッシュレス決済を利用したいと思う金額では、「いくらでも使う」(35.2%)、「1,000円未満」(25.2%)、「1,000円以上」(22.3%)、「5,000円以上」(9.7%)という結果になりました。「1000円未満」での利用が「いくらでも使う」に続き、約2.5割となり少額での決済にも利用されていることがわかりました。
また、5000円未満での決済においてキャッシュレス決済を使いたいという意向をもった方が、約8割を占めました。
キャッシュレス決済が使えるお店と使えないお店のどちらを選択するかという質問に対し、約6割の方が「キャッシュレス決済を利用できるお店」を選んでいる結果となりました。
2019年11月に実施した同様の調査では「使えるお店」(58.0%)となり、前回の調査より使えるお店を意識下で選択している方が約4%増加しました。
コロナ禍で、実店舗でのお会計において感染症対策や衛生面の観点から、キャッシュレス決済が支持されはじめていることがうかがえます。一方で現金を利用する方も一定数おり、withコロナで日常生活をおくる中で、キャッシュレス決済の市場ニーズがどのように変化していくのか、STORES 決済 では動向を引き続き調査してまいります。
2020.11.5
画像内の旧サービスロゴを削除、記事内の旧サービス名称を変更
pr@hey.jp
までご連絡ください。
担当者よりご連絡させていただきます。